house 01
新築住宅のプロジェクト
広島の小屋 hiroshima hut
(前職担当物件)
広島北部のどかな田園風景が広がる敷地に、周囲にいる動物も通り抜けてしまうような、そんな建物を依頼さました。小さな丘の上に家具や生活品がぱらぱらとばらまかれた様な風景を考えました。
まるで 周囲の動物達の間に日常の生活が入りこんで混ざり合うかのような状態が出来上がっています。その風景の上には薄い屋根がふわっと浮いていて、人がいる場所に影をつくるような建物をつくりました。
外周部はすべて厚いアクリルで囲う事で、なるべく透明で、内部での生活が外部の環境に近づくよう計画しました。アクリルは、大判をつくっても建具枠をつくる必要がなく、ペアガラスよりも高い断熱性能を持った素材です。内部は透明度の高いエキスパンドメタルで緩やかに囲うことで、 ものをかけたり、もたれたりできるようなきっかけを与えています。人工的で直線的なものではなく、なるべく自然に近い、やわらかいもので覆うだけで領域を囲うような建物となりました。この被いがある事で、何もなかった空間にいきなりものが置かれるような雑多さが、透明性を保ちながら綺麗にものが置かれて行くきっかけになるのではないかと考えています。
キッチンの天板が外の地面と続いていって、例えば鹿がつくっているものを覗き込んでしまうような風景が出来ていけば思っています。
宇都宮の家 house in utsunomiya
(前職担当物件)
栃木県宇都宮市にある周囲を建物に囲まれた旗竿敷地に建つ家の新築の計画です。
ご要望いただいた、リビングと一体となったアプローチ空間やテラス屋上などを考えていくと建物は階段状になっていきました。そこに周辺からの視線を遮るための大きな屋根を渡す事で、建物をつくリます。
建物の最上階にはリビングと同じ空間でありながら、一度テラスの階段を通らないと行けないような茶室を用意しました。 すごく近くにある離れのような場所です。
大きな屋根はすべての部屋を覆っており、どの部屋にもトップライトを開ける事で、まるですべてが屋根裏部屋になったような家になります。どこにいても屋根裏部屋のような空を意識できる様な家となりました。
日時計の家(岩国の家)
house in iwakuni
(前職担当物件)
山口県岩国市の、竣工時には昔ながらの街並ですが、地域の条例が変わり今後大きく変わっていく事が予想される街での新築住宅の計画です。
平屋でも問題ない程広い敷地でしたが、お施主さんの好みの階段、ロフトなど縦のつながりを意識した要望が多かった事から、必要な部屋を縦に4層積んだ計画としました。
角地だった事もあり、周りにどんな建物が建つか分からないため、すべての建物との間を大きくとれる、裏がない建物としたため、全面に窓を大きく開ける事ができる計画となりました。
階を分けた異なる部屋から大きな窓を共有する事で、複層でありながら一体感のあるワンルームのような家としました。道路側から駐車場、庭、建物という形式に疑問を持ち、駐車場を回り込ませることで、将来の街の変化にも対応し、使い続けられることを願って設計しました。
ドミノの家 House domino
ル・コルビュジエが提唱した建築のアイデアに 、ドミノシステムがあります。建築のスラブを柱だけで支 えることで、自由な平面を実現するという考え方です 。
ローコストを可能にしながら 、内部空間を可能なかぎり自由に設計できるよう計画しました 。構造全てを 強固な柱と金物で受け 、内部を完全にフリープランとした住宅です 。構造を壁で受けていないため 、後日 リノベーションするときにも自由度の高い建物となります 。シンプルな構造とすることで 、経済的で強度 の高く、施工性のよい構造としました 。
この住宅では一筆書きのように壁を立てていくことで 、内部と外部を等価に扱うことができ 、内部と外部 を行ったり来たりするような住宅を作ることができます 。コロナ禍において、換気能力、風通しの良さが 建物全体で見直されています 。内部空間と外部空間を等価で扱うことで 、風通しを良くし 、密室ではない 暮らしを楽しくできることができます 。
木造の建物であっても壁が抜けないなど 、将来のことを考えていないと制限が多くかかります 。ほんの少 し先に何が起きるかわからない中で 、百年立ち続ける建物をつくるべきであると考えます 。そんな中、リ ノベーションをしやすい住宅を建てることは 、私たちにとって欠かせない課題となります 。空き家の増加 が問題となっている日本の街の良いストックとして 、100年後も残って行くことを期待しています 。
チムニーハウス chimney house
角地に建つ狭小住宅の新築計画。小さな敷地に建つため、リビングを地下に計画しなければならなかった。地下のリビングに光を届けるために、家の中央にはフジツボ状に広がっていく煙突をつくり、その頂部をトップライトとした。各部屋はその煙突の周りを登っていくような住宅とし、大きなワンルームの家となった。光の煙突で家族が繋がっていけるような、可愛らしい住宅になることを願い、計画した。
丘の上の小さないえ a small house on a hill
50代女性の一人暮らしのための住宅です。
景色のよい鎌倉の丘の上に暮らす事を決めたお施主さんのために、展望台のような小さな家を提案しました。
窓は必要以上には大きく開けず、横長の開口を意識する事で、まるで絵画の様に切り取られた景色を楽しむような設計としました。
生活に必要なものの大部分を2階にもっていき、基本的には2階で生活ができるようになっています。
建物に少し角度を付け、景色をよりよく楽しめるとともに、家によって少し囲われた落ち着いた庭で、ご趣味のガーデニングやドローイングなどを楽しめるようにしました。
この小さな建物から多くの物語が生まれる事を願っております。
鎌倉の家 house in kamakura
サーフィンをするために鎌倉に転居予定だった夫婦とわんちゃん2匹のための住宅です。
雨や虫さえ入ってこなければ、基本的には外が良いというお施主さんのため、すべての部屋が3方向すべてオープンにできるような住宅を提案しました。3方向開けてしまえば、まるでテラスだけでできているような住宅です。
すべての部屋から鎌倉の山と海とが見える計画となっています。お施主さんのご趣味のアンティークの家具を映えさせるためあえてグレーで統一したインテリアとしました。
風通しの良い部屋で気持のいい朝を毎日迎えられる家となりました。
サンルームの家 a bar in koufu
3階建ての住宅の設計。
サンルームのように日当たりのより部屋を考えながら、3層だけど家の中全てが一体につながるような住宅を設計しました。
展望台のいえ house with view
昔ながらの日本家屋が並ぶ街並みに、花火を見るバルコニーと、ワンルームのような住居を頼まれました。
周りの街並みに合わせた勾配屋根をバルコニーに向かってかけるだけで建物を構成しました。
勾配屋根の中に駐車場、中庭も入れ込み、敷地全体が一帯になるように作りました。単純に構成し、周囲の街並みにも合わせながら多様な空間と暮らし方が提案できるのではないかと考えております。