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病院とアルヴァアアルトのパイミオのサナトリウム

少し入院しました。

交通事故で、2日間入院してました。

怪我自体は小さいものの、小さいからこそ難しいらしく、人生で初めての手術まで経験しました。

ご迷惑をおかけした関係各所まことに申し訳ございません。

今は多少の不自由はありますが、元気に仕事復帰しております。


入院前に救急車で運ばれたのですが、今、日本中の病院の病床が足りず、たらい回しに回されるのを目の当たりにしました。緊急入院だったため、急遽ベッドをナースステーション内の倉庫に用意してもらいました。

その倉庫は‥現場側の要望もあったかもしれません。大きな倉庫を用意したのはいいけれど、大きすぎて持て余してしまっている感じでしょうか?僕も経験があるのですが、まさか設計士も倉庫にベッドを置くとも考えていないでしょう。

注意深く観察してしまいました。

設計とはなんとも難しいです。


倉庫は倉庫なのでひっきりなしに看護師さんたちが出入りして、照明はこれでもかというくらいきつくこれはこれでなかなかできない経験だあなとか思っていました。

まあ倉庫なので、照明がきついくらいで正解で、物が見やすく無いといけないので居住性は考えていません。


建築では割と照明関係が重要な施設になってくると思います。

手術前後でベッドで運ばれていた時も、ずっと天井を見上げていました。

機能的なダウンライトが眩しくて、間違いでは無いのですが、どこか機械的な印象で。

直接照明は清潔にしなければならない病院では大事ですが、廊下くらいは間接照明の採用もいいかなと思います。


病院での名作は、アルヴァアアルトのパイミオのサナトリウムでしょうか。


入院患者一人一人に専用の窓が用意されていて、その窓に付属してお見舞いの人用のテーブルと椅子が用意されています。

ひとりひとりのスペースは決して広くはないのですが、合理性だけでは片付けられない快適さがそこには設計されているのでした。


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