小屋と帽子の家 hut & hat house
residence / 新築住宅
夫婦2人と子供2人のための住宅です。
建物全体を立体的なワンルームの住宅を考えました。
階に参入しない塔屋に向かって梯子のように階段をかけ、その階段を中心にフワッと空間を包み込みます。そのワンルームを階によって別々に、必要な部屋の分を切り出していきます。残った部分を共有スペースとして、誰でも使えるようにしました。
それぞれの部屋は明るい場所、棚がたくさんある場所、暗めの落ち着いた場所、キッチンに近い場所、そして両側から日や風が入る塔屋など、固有名詞のない居場所としておいておきます。
部屋は大きくても10㎡程度と、たいして大きくない場所ですが、ずるずるつながることで広さを感じるようにつくることができます。
例えば本を読むという同じことをするにしても、今日は明るい部屋、明日は棚の間で、時には階段に腰掛けて、明るいけどひとりになれる塔屋で‥など、いろいろな選択肢ができます。そんないろいろな居場所をつくることで、多様な空間を作ることができました。
リビングでくつろぎ、ダイニングで食事するという窮屈な機能主義を取り去って、場所の性格と広さを多様に与えることで、その時その時で使い方を変えることができる緩やかな空間で住宅をつくりました。