top of page
Venezia and Carlo Scarpa
ヴェネツィアはずっと行きたかった街の一つです。
行く前に予習した、塩野七生さんの「海の都の物語」からですが、
ローマ帝国末期の5世紀、蛮族に襲われて人々は、葦が一面繁るだけの潟(ラグーナ)に命がけで逃れました。
木材を大量に水中に埋め込み基礎として陸地を作り、干潟の水が淀んで腐らないよう水路を通すことからから国造りを始めました。
そうしてつくりあげていった、ヴェネチアは周辺諸国に何度も脅かされながらも、やがて交易立国として発展していきます。
道路と建物でできている街との違いは、当然、街の中に張り巡らされた水路です。
道路と建物の2つではなく、水路を足した3つの要素でできているこの街は他のどんな街とも違う美しさと、空気が流れています。
一緒に水に浸かっている道と建物は、なんとなく一体感を持った大きな塊としてそこに存在するのでした。
bottom of page