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プリツカー賞おめでとうございます。山本理顕さん

緑園都市 山本理顕

毎年受賞者がいるのですが、今年は日本人の山本理顕さんが受賞されました

建築家の賞は色々ありますが、プリツカー賞という建築のノーベル賞とも言われる賞があります。

毎年受賞者がいるのですが、今年は日本人の山本理顕さんが受賞されました。


正直少し意外な人選でした。

基本的には昨年のチッパーフィールドなどずっと一線で活躍されている、いわゆる巨匠が多い中で、昨今だと、一昨年はブルキナファソというアフリカの国のフランスケレだったりして、建築文化の色々な国への啓蒙をしている感じがあったりする時がある賞です。


今回受賞された、山本理顕さんは作家性を大切にするという建築家というよりはどちらかというと建物の社会性を考え、必要な建築を考えるという人という評価の人です。


なんとなく、今の建築の流れが作家性とは離れて行っているということを感じさせられる人選でした。


横須賀美術館の内観
山本理顕 横須賀美術館

もちろん、その中に特別な空間性や素材の使い方など、強い建築家らしさがある人の認識です。


個人的には最初に拝見した建物は緑園都市という横浜市の相鉄線の駅の周辺の建物群でした。当時学生だった僕は、モダニズムの建築教育の真っ只中におり、建築の素材などを全く気にせずに真っ白な模型を作ることを教えられていた自分に、鉄骨の軽さと力強さで圧倒された、現実の建築の力強さを叩きつけられた建築の一つでした。


また、学生時代のアルバイトでもお会いしていて、一緒にご飯に行かせていただいたり、YGSAの受験の時にはポートフォリオを褒めていただいたりと、学生時代に何度か関わらせていただいた巨匠のひとりです。





弊社の最初のスタッフの子は、知っている建築家の作った建物は横須賀美術館のみという、神奈川、横浜近郊の建築学生に色々な意味で影響を与えている人だと思います。


今回で、プリツカー賞を受賞した日本人は世界最高の9人になりました。

狙って撮れるものでもなさそうですが、次は我々が!と思い、日々精進しようと思います。

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