花粉も少なくし、さらに暮らしやすい家を!
まだまだ花粉が飛び交う季節です。毎日薬を使って止めていますが、毎日予期せぬある瞬間に薬(ヤク)が切れて、くしゃみを連発しています。
ここ数年はマスクをしているのですが、花粉症には効果が内容で、マスクの中で大きなくしゃみをして、自分の口臭と一緒に数時間を過ごす日々です。
この時期のこんな季節、私と同じようにつらい思いをされている方も多いのではないでしょうか?
ここ数年のコロナの影響もあり、外で付着した目に見えないものを家の中に持ち込まないという考えが定着して来ています。
花粉症にならない、そもそも花粉を少なくするには、全国規模で前回書いた方法が適していると考えますが、実は家づくりにおいても、花粉症対策ができます。
そして、その方法は普段の生活にも役に立つことが多い、かもしれません。
今回は住宅の器具を使って少しでも花粉を軽減できる方法について書いてみました。
・部屋干しスペースを確保します。
せっかく洗った洗濯物にも、外干ししていると、空中に漂う花粉が付着してしまいます。
その洗濯物を取り込むと、花粉も一緒に家の中に入ってしまうのです。
乾燥機で乾かしてしまうか、部屋干し用のポールを設置しておくとさっと干せて便利ですし、乾燥機にかかる電気代も節約できます。
ポールの設置場所は脱衣場など洗濯機のあるところが便利です。
最近ではクローゼットを脱衣場の近くにすることで、洗濯から乾燥、収納の家事動線が短くするような設計をしています。
家事効率のアップはもちろんですが、リビングのソファに洗濯物を置いてしまう。(その時にも花粉がリビングに!) ということを少なくし、着用していない衣類を一定の場所から出さないような工夫をしています。
・玄関には上着用のクローゼットを設置
玄関のクローゼットを設置することも家の中の花粉症対策には有効です。
外にでかけた時に、服に付着した花粉は払ってから家に入ります。その時に全部落としきれませんので、玄関クローゼットに上着だけでもかけてから家の中に入れば、花粉を生活空間にまで持ち込まずに済みます。同様にカバンも玄関クローゼットにしまってしまえば、花粉が付着しているカバンを中に持ち込まずにすみます。
外の仕事も花粉と一緒に家に持ち込まないことで家庭内も円満になるので、玄関にカバンおきは現在の住宅には必須です。
・さらに玄関に換気装置を付けることも有効です
玄関は外への出入りの際や、ドアを開閉させるたびに外気が入り込む場所です。
どんなに気をつけても、通常であれば、その時に一緒に花粉が侵入します。そこで、玄関に換気装置をつけておけば、入ってきた花粉を吐き出すことができ、花粉の家の中への侵入を防ぐことができます。
また空気清浄機を置くのも効果的です。
どちらも、玄関の靴の匂いなどにも有効ですので、そのためのコンセントを設置しておくといいでしょう。
・玄関には手洗いのスペースが新しい常識?
コロナの影響もあり、外から帰った時にまず手洗いという習慣がついた方も多いと思います。
昨今では、手洗いスペースを玄関周りにつける方も多いです。もちろんこのスペースは花粉にも有効です。
また、最近は自転車を家の中で整備されたいという方も多く、玄関を入ったすぐ先に自転車を入れることができる土間にし、
水洗いできるようにしておくことでさらに豊かな生活スペースを確保することができます。
・気密性の高い家をつくる
どんなに花粉を持ち込まないように住んでいる人が気を付けていても、家の気密性が悪いと、どうしても隙間から花粉が入り込んできてしまいます。
高気密にするためには、まず、窓のサッシを高気密用にします。
しかし、現在の建物は給気口の設置が義務付けられており、真空パックのような気密性と高い家を作ることはできません。
そこで、第一種換気システムにし、給気口も機械給気とすれば、花粉だけでなく有害物質を室内に入れないという工夫も可能です。
・花粉も少なくし、さらに暮らしやすい家を!
花粉症は現在症状がなくても、花粉を吸い込み続けることで、突然発症してしまうケースもあるそうです。
また最近は花粉だけでなくウィルスや、PM2.5など、呼吸器系に悪い影響を与える大気汚染物質も浮遊しています。そんな中で、ご家族の健康を守るためにも花粉や大気汚染対策を考慮した家づくりを考えます。
また、その工夫が、花粉など一年のうちの数週間だけ有効というわけでなく、さらに暮らしやすい家を作るヒントになればと思います。