house projects
新築住宅のプロジェクト
ハットハウス hu(a)t house
夫婦2人と子供2人のための住宅です。
建物全体を立体的なワンルームの住宅を考えました。
階に参入しない塔屋に向かって梯子のように階段をかけ、その階段を中心にフワッと空間を包み込みます。そのワンルームを階によって別々に、必要な部屋の分を切り出していきます。残った部分を共有スペースとして、誰でも使えるようにしました。
それぞれの部屋は明るい場所、棚がたくさんある場所、暗めの落ち着いた場所、キッチンに近い場所、そして両側から日や風が入る塔屋など、固有名詞のない居場所としておいておきます。
部屋は大きくても10㎡程度と、たいして大きくない場所ですが、ずるずるつながることで広さを感じるようにつくることができます。
例えば本を読むという同じことをするにしても、今日は明るい部屋、明日は棚の間で、時には階段に腰掛けて、明るいけどひとりになれる塔屋で‥など、いろいろな選択肢ができます。そんないろいろな居場所をつくることで、多様な空間を作ることができました。
リビングでくつろぎ、ダイニングで食事するという窮屈な機能主義を取り去って、場所の性格と広さを多様に与えることで、その時その時で使い方を変えることができる緩やかな空間で住宅をつくりました。
ドードーの家 house DohDoh
山梨県の田畑が広がる田園地帯の一角に中庭を囲うような平家の住宅を考えました。敷地周辺は比較的広い敷地が売買されている地域になり、周囲にはパラパラと戸建住宅が並んでいるような敷地になります。そんな広い敷地にポツンと建物を建てても、広大な庭は結局人気がない空間になってしまい、有効に活用することができないと考えました。
そこで、有効な外部空間を手に入れるため、中庭を用意し、その中庭を囲むように個室を配置することで住宅を作りました。
デザインの特徴となった塔屋は中庭と富士山を見渡せる書斎としてつくり、ただ簡単な平屋ではなく遊び心のある設計となりました。