20220510 ライフサイクルコスト

トートのコラム column

ライフサイクルコスト(LCC)という言葉をよく耳にするようになりました。製造物についても使われる言葉ですが、イニシャルコストと使われている間のランニングコスト、廃棄の金額を足したもので、その製造物を使うために必要な全金額のことを言います。

ビルなどの建築物も例外ではなくライフサイクルコストが重要になってきます。



建物の場合、たくさんの要因が関わってきます。

土地の取得・建物の設計・施工工事費などのイニシャルコスト。建物を使い続けるために必要な、水道光熱費、税金、保険、改修・修繕費、管理費、等のランニングコスト、そして最終的な解体費用。この含めたすべての生涯費用(コスト)がLCCライフサイクルコストとなります。

 

​工事の計画をしていると、イニシャルコストにばかり目がいってしまいますが、実はライフサイクルコストを下げていくことが重要と感じています。

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 ZEH 等にも関わってきますが、まず、断熱環境をしっかりすることがランニングコストを抑えます。発電は改修費用を念頭に置きながらプラスマイナスを見ていくことになります。

手間がかかり、イニシャルコストがかかると思われる木や漆喰などの自然素材ですが、実は最近ではメンテナンスをしなくても済むように保護する材料が出てきています。つまり改修費用をかけることなく、長寿命化が図られています。自然素材はそれ自体が腐食することが懸念される材料ですが、自分を犠牲にしながら、空気をきれいにし、調湿したりする周りの環境を整えてくれる材料ですので、そこを機械に頼る必要がなくなり、ランニングコストを抑えることができます。また、廃棄が楽というメリットもあります。イニシャルコストはどうしてもかかってしまいますが、結果としてライフサイクルコストを抑えてくれることは多いです。

また、自然に整えられた環境は人間にとっても優しい空間になることが多いです。

​イニシャルコストだけではなくライフサイクルコストに目を向けてみてはいかがでしょう?