20220420 住まいの照明計画

トートのコラム column

空間を彩るものに欠かせないものに照明があります。

陰影礼賛という本もありますが、日本人は元々光に対する意識は高い国民でした。

しかし、実は日本人は照明が下手という声がよくあります。ともすると人間ばかり照らして、周りを照らさないという照明が多くなります。
人を直接照らすと「グレア」と言って不快な眩しさになってしまいます。コンビニの明るさは実はグレア。しかし、「グレア」を明るさと勘違いして生活している日本人はかなり多いのです。

本当の明るさとはものを照らし、その反射を見て、明るさを感じるものです。そして、照明計画は照らすものを考えるのがコツです。

まずベースとなる主照明をつけて部屋全体を反射光で明るくした後、補助照明で照らしたいものを照らし、合計で明るさを確保します。

一般的に主照明は反射光で明るくする「間接照明」とし、補助照明は直接明るくできる「直接照明」を使うことで​、光のメリハリが生まれます。

​今回はその照明器具についてご説明いたします。

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・ダウンライト

天井に埋め込み、床の照らすのが「ダウンライト」です。天井に器具を埋め込むので、照明の存在感が抑えられ、どんなインテリアにもなじみます。ベースの照明としてダウンライトを配し、補助照明としてスタンドライトなどを取り入れると、リラックス感のある雰囲気に仕上がります。

・ペンダントライト

天井から吊り下げるタイプの照明が「ペンダントライト」。下にあるものを主に照らしながら、周りを照らします。照明から照らされるものまでの距離が近いため、陰影がはっきりするのが特長です。食卓などに置かれると料理をおいしそうに照らす効果があります。ペンダントライトは主照明として使われることもありますが、照らす範囲が狭いため、一般的には補助照明として使うのがおすすめです。

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・スポットライト

光の角度や方向を変えて、照らしたいものをより明るく照らすのが「スポットライト」。人間に当てるとスターになれるスポットライトですが、照明の計画としては、角度を変えることができるダウンライトの役割です。ベース照明だけではで暗がりになってしまう場所を照らしたり、暗くなる天井、壁を照らしたりして部屋全体を明るくします。もちろん、お気に入りのアートなどを照らしたりして、アクセントにすることもできます。。

・ブラケットライト

壁に取り付けて使う照明が「ブラケットライト」。廊下や玄関ドア付近、勝手口の付近など、補助照明として取り付けられることが多い照明です。なかには天井を照らすタイプもあり、光の演出が楽しめる照明です。

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・シーリングライト

天井に取り付けるタイプの照明が「シーリングライト」。シーリングライトは高い位置からお部屋を照らすため、部屋全体がまんべんなく明るくなります。主照明としてわかりやすく明るくなるシーリングライトは、全てを明るくしてしまい、光の濃淡ができないので、逆に暗く見えるという特徴もあり、割と照明計画では諸悪の根源とされてしまう照明でもあります。調光機能があるとシーンによって光の色や明るさを使い分けられるので、本当の明るさを見つけていくのがコツです。


・スタンドライト

床などに棒をたて、その先に照明がついているのが「スタンドライト」ベース照明として使われることも多いですが、天井を照らす照明として使われることも多いです。暗がりになることが多い、吹き抜けの上部などを照らすことで、吹き抜けが大きな闇になることを防ぐこともできます。建築本体ではなく、ほとんどがコンセントなどをつけて使いますが、デザイナーズ照明も多く、光だけでなく照明そのものがデザイン性が高く、インテリアをより素敵に演出します。

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・フットライト

暗い廊下や階段などの足元を照らし、足元の安全を守るために取り付けられることも多い「フットライト」。床を照らす照明ですが、ダウンライトのように間に人を挟むことなく床を照らすことができます。ホテルなどで使用されているベッドサイドからの足元を照らすものもフットライトです。安全性だけでなく光の演出にも利用してみてはいかがでしょう?

とたくさんの照明があります。

住宅を移り住んだ時にとりあえずつけられている、シーリングライトで一生暮らすだけでなく、照らすもの、本当に見たいものだけを照らす生活も取り入れることで、より豊かな生活を手に入れることができます。