20211120 自分の家にあだ名をつけてみよう!

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そもそも建物は、似たような建物に見えても、同じ建物というものはありません。土地が変われば同じように建てても変わってきます。自然素材で材料が均一でないものも多い。全てが一点物であるのが建物の宿命です。

日本に住宅の数は約6240万戸あると言われています。人口が現在、1億2580万人なので、ちょうどふたりに一つ住宅がある計算になります。

これだけ家がたくさんあってそれぞれに個性があるはずなのに、固有の呼び方がないのって少しおかしいと思うのです。「うち」と呼んだ瞬間に、持ち家でもマンションでも一人暮らしでも、それぞれの特徴も全部なくなってしまうのは少し乱暴というか愛を感じないというか。

日本の住宅の満足度は25%とかなり低くなっています。アメリカやスウェーデンといった国が80%を越える結果を出しているのを見ると、70%以上の人が不満をもって暮らしているのは疑問です。アメリカやスウェーデンの住宅の性能がいいのかと言われると特別そんなことはありません。ドイツなど環境に対する意識が高い国では65%と高いなりに多少低いのは、飽くなき環境への興味を感じたりもしますが、世界的に見ると、日本の職人の技術は高く、単純な性能を比べればかなり高いはずです。なのになぜ?

アメリカなどは自分たちで住宅を直してしまうような文化があります。地震の少なさや、敷地の大きさも相まって、もともと職人技を必要としないような住宅が増えて行ったことも理由にはありますが、古くなったり、悪くなった部分を自分たちで直して使っていくことがステータスであり、そのまま住宅への満足度につながっているような気がします。古い車が便利ではないけど、使い続けることで、愛着を持って使っている感じに似ているでしょうか。

日本の問題の一つは不動産に行くとnLDKや駅から徒歩何分など、数字だけで評価しようとしていることが原因な気がします。人に例えれば学校のテストだけで評価されてしまうようなもの。学校の成績ももちろん大事だけど、それだけではないのはもうわかっているでしょう?

まずは今自分が住んでいる家にあだ名をつけてみましょう。特徴はなんでもいいと思います。いいところがあればいいところを、特別なものを使っているのならいいところを、好きな空間があれば空間に名前を、問題があるのならそこをいじるようなあだ名でもいいと思います。

そうやって身の回りの環境に少し注意を持って観察してみること。そして愛情を持って接してみること。

​それが良い環境作りの第一歩かと思うのです。