20211001 階段萌えのはなし

トートのコラム column

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学生時代から階段が好きです。  階段萌えです。

上下動ができる部分は階段かエレベーターくらいしかなく、大きく視界が変わる体験を生むためにも階段は有効です。

建物の基本の長い短い、高い低い、大きい小さいの組み合わせでしかないのですが、そこからどう脱脚するかが腕の見せ所だったりします。

上下の関係は簡単にそこから脱却できる手段です。

余った部分に入れがちな階段ですが、

階段をどう丁寧に設計するかは意外と大事な建築の要素だと思います。

そして階段の上がり下りが毎日楽しくなるような場所におくことを心がけています。

階段を綺麗に見せるためには実は段ではなく手摺にあるんではないかと考えています。

普通は階段の段差を平面的に合わせるので、手摺はそれに合わせて設計します。その結果、上がっていく階段と降りていく階段の手摺りは高さが合いません。

踊り場のところでちょっと不恰好に高さが合わない手すりを見たことがありませんか?

結構そこだけで見た目はごちゃごちゃしてきます。

日時計の家と名前をつけた住宅では、階段を段から考えるのではなく、手摺から考えてみました。

考えてみると、思った以上に単純な方法で手摺を合わせることができます。

特にこの日時計の家の階段は、リビングからも階段が見える住宅です。そこで、できるだけこの部分をシンプルにすることで、少しだけ緊張感のある空間を設計しました。

建築のディテールと言いますが、建築の細かい部分をつくる箇所は案外少ないので、細かい部分を作っておくことで、見せ場になりやすいというのもあります。

ちなみに学生の時、階段を多用していたのは、模型で階段をちゃんと作っておくと、ちゃんとやった感が出るから‥というのはここだけの話です。