20210801 ウッドショックと日本の林業

トートのコラム column

昨年のコロナ禍から派生して、ウッドショックと呼ばれる事態に突入しています。

日本の木造の構造材は輸入材に頼る部分が多く、米松や、ツーバイ材と呼ばれるSPF材など、構造材になる樹木はほとんどが外国産のじゅもくばかりになっており、国産材だけで木造建築を建てることはほとんどありません。

今回、コロナ禍において、世界的にステイホームをした結果、特に中国、アメリカ合衆国で住宅の需要が高まりました。

その結果、両国が構造材となる木材を買い占める事態になり日本に入るはずの木材がなくなり、ウッドショックと呼ばれる事態になっております。

現状で木材の金額は2割程度上がり、困るのはお金を積んでも木材がないという状況。

新築が建たず、新築木造のプロジェクトが止まるという状況が増えています。

樹木は伐ってくれば使えるという簡単なものではなく、伐った状態では湿気が多すぎるため、2、3年かけて乾燥させなければなりません。輸入品が入ってこないからでは国産とはならないのが悩みどころです。

実は、​昨年は中国からの船が入らないことにより、トイレが入ってこないという状況がありましたが、

それも合わせて、日本の国内生産の脆弱さや、輸入に頼ることのリスクを感じてしまいます。

​一刻も早い回復を願うばかりです。

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そんな中、トートラボでは、期せずして、樹木の伐採から関わるプロジェクトがありました。

山梨の山中から細い木を切り出し、既存の住宅の壁に貼ってしまおうというこのプロジェクト。

乾くのに2、3年はかかる樹木ですが、暴れたり、隙間が空いたりすることをご了承いただき、生木の状態で貼っていただきました。

また、テーブルは乾いた生木を加工して2枚貼り合わせカウンターとしています。

​2、3年かけて乾かした生木は、プレーナーにかけてソリを取り、面を綺麗にして、天板として使います。

なかなか材料の調達から立ち会うことのない仕事ですが、楽しい経験となり勉強にもなりました。

​生き物であり生ものな樹木ですので、一緒に成長する仕上げとなりました。