20210515 アイノとアルヴァ 二人のアアルト 展

トートのコラム column

​世田谷美術館で開催中のアイノとアルヴァ二人のアアルト 展を観てきました。建築よりは内部の家具や当時の展覧会を通して二人の軌跡をたどる展覧会で、いつもとは違ったアプローチが新鮮な展覧会でした。

個人的な話ですが、アルヴァアアルトは大学院生時代に研究した対象です。全ての建築作品をトレース、3Dで立ち上げて、解析するということを数ヶ月していた、当時の記憶を呼び起こしながら回りました。当時の僕にアルヴァアアルトの建築は図面を見ると行き当たりばったりに曲面があったり、写真を見ると一貫性がなかったりと、実は難解でした。しかし、それでも良いと思わせるような優しい空間が広がっていると、一種不思議な想いで作品集を開いていたのを覚えています。

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大学院修了後、実際フィンランドまで見に行った際には写真で見るよりも自然な佇まいと、身体に吸い付くような空間に圧倒されたことを覚えています。

その後のこれまでの設計ではアアルト を意識することは少なく、わかりやすい設計ばかりを見て来た気がします

しかし、最近の中庭を入れた住宅のプロジェクトで見返す機会がありました。

 

​大学院当時は曲面ばかりに目がいっていましたが、今回見たときはさらにそれ以外の吸い付くような有機的空間が目につき、曲面はそれを強化させるものとわかります。このプロジェクトではさらに最大限に発揮できるようなプロジェクトになればと思っています。