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世代間 〇〇

ジェネレーションギャップ

Z世代とか

いつの間にか自分の世代の名前が就職氷河期世代になっていました。

上に団塊ジュニアがいて、下にゆとり世代がいて、上から下から挟まれて割と窮屈な世代なんじゃないかと思います。仕事柄、もう少し上の団塊の世代や、ゆとりよりもう少し下の学生とも接する機会が多くなってきました。

最近だと僕らのことはデジタルネイティブというそうです。アナログからデジタルに移っていくのを学生時代に経験したY世代と呼びます。今の学生はずっとネイティブで、物心ついた頃にはSNSがあるZ世代、僕たちよりも前はX世代。

Z世代である学生を教えるのはX、Y世代の僕たち。実はX目線とY目線も結構違った見方をしているようにおもえます。特に専門である建築の世界だと、そこそこに顕著に現れます。

X世代の人たちはスケッチ、模型を大切にして、実際の重力の下ものをつくることで図面を書いてきた人たち。Y世代もひっくるめてZ世代のPCとCADと3D画面で考える考え方を否定します。Y世代はずっと批判されていた過去を持ちます。実際に手を使って考えることを大事に教育されてきたし、今CADで図面を書いても印刷しないと理解できなかったりします。でも実は僕はもうCADなしでは考えられない。すっかりデジタルとアナログを行ったり来たりしないと何も考えられないというとても不便な脳みそになってしまいました。

学校の教育を見ているとX,Y世代の人たちがZ世代をアナログで縛ろうとしているように感じます。そして意外とそこに反発できないZ世代が多い。でもね。X世代のみなさんと違って、Y世代の僕はもうすでにマウスを握らないと、鉛筆でスケッチをちまちま書いていても何も考えられないのです。 だからZ世代に押し付けるのはやめませんか?多分脳みその形も、時代が必要としている形もすでに変わってきています。

建築なんて乱暴に言ってしまえば100年前に鉄を使えるようになって以来、ものすごい進歩はできずにもやもやしている時代遅れな業界。木造の作り方は金物や、構造の計算方法は確立されたけど、やっていることは2000年前と変わらない。いや、もしかしたら、誰が作っても充分強度が出るように、木材の性質を無視して均一化した今の制度の中では、一本一本の木材の性質を見抜いていたであろう2000年前の優秀な大工さんには、もう勝てないかもしれないのです。

工法が進歩できていないから、脳みそまで止めるというので本当にいいのだろうか?Z世代の人たちもとりあえず伝統を持ち出せば勝ちになっているの何か違いませんか?

そして、大口を叩けば、僕はこのY世代の不便な脳みそで、X世代のつくるものを超えていきたいのです。

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